京都の瑠璃光院は写経机に反射する紅葉、青紅葉の光景から紅葉リフレクションとして人気が高い寺院です。
ネット上ではかなり加工されている画像が出回っていますが、実際に訪れるとかなり雰囲気の違いがあり私は驚いた記憶があります。
今回は実際に撮影した元画像から、加工のプロセスを紹介します。
目次
元画像

今回はこの画像をプロ並みに加工していきましょう。
今でもかなり綺麗ですが、青紅葉の部分に太陽が当たり少し眩しい感じがしますので、室内の暗さに合わしていきたいと思います。
写真をスマートオブジェクトに変換

まずは画像をphotshopで開き、右下のレイヤーを右クリック→スマートオブジェクトに変換を選択します。
なぜこの作業が必要かというと、photshopのフィルターは元の画像そのもののデータを編集することになり、1度フィルターをかけてしまうと後々の修正ができなくなってしまいます。
しかしスマートオブジェクトに変換することで微調整が効くようになります。
Camera Raw フィルターを起動

上部メニューからフィルター→Camera Raw フィルターを起動します。
露光量を下げる

露光量とは撮影時の光量のことで、この数値が高いと明るく、低いと暗くなります。
今回は全体的に暗めにしたかったので数値を-0.30にしました。
コントラストを上げる

コントラストは写真内の明るい部分と暗い部分の明暗比調整できます。
コントラストの値を上げると、明るい部分と暗い部分の明度の差が広がり被写体がより際立った印象になり、逆に値を下げると明るい部分と暗い部分の明度の差が縮まりフラットな印象に仕上がります。
今回は青紅葉の部分を際立たせかったので、コントラストを上げました。
少しだけ写真に深みを感じるようになっています。
ハイライト・シャドウを下げる

シャドウは画像の暗い部分の明度の調整、ハイライトは画像の明るい部分の明度の調整が可能です。
今回の画像は青紅葉の部分はハイライトで、室内の暗い部分はシャドウの値を調整することで印象を変えることができます。
少し青紅葉がまだ眩しい印象でしたので、ハイライトはシャドウより値を下げてみました。
カラーミキサーでグリーンの値を上げる

カラーミキサーではそれぞれの色の強みを調整することができます。
今回は青紅葉の緑の部分を少し強調したかったのでグリーンの値を上げました。
このとき、欲張って値を上げすぎてしまうとあまりにも現実とは異なる色味になってしまい、写真が加工のレベルを超えてもはや偽装になってしまうので注意が必要です。
完成

Camera Raw フィルターにも他にも様々な機能がありますが、今回調整するのは以上です。
フィルターの編集画面でOKを押してフィルターを適用してください。
そうすると右下のレイヤー部分にフィルターがかかっていることがわかるかと思います。
Camera Raw フィルターの項目をダブルクリックすると再度フィルターの各値を調整することが可能です。
ちなみに最初の段階で画像をスマートオブジェクトに変換したのはこのためです。
もしスマートオブジェクトへの変換を忘れていまうと編集はできなくなっていまいます。
加工前と加工後の比較
加工前


いくら加工とはいえあまりにも現実と異なると詐欺になってしまいますので、写真を閲覧した方に違和感を与えてしまうことはNGです。
今回は加工前だと少し青紅葉が眩しい印象でしたが、加工によって眩しさが減少して幻想的な感じに仕上がったのではないでしょうか。
ちなみに瑠璃光院の青紅葉は私が運営している別サイトにて公開していますのでぜひご覧ください。