文字の挿入

まずは大元となる文字をテキストツールから入力します。
フォントですが、細いスタイルの明朝体より太めのゴジック系のフォントがおすすめです。

今回は画面の奥から手前に大きく飛び出すような感じにしたいので、奥の文字は小さくすることで立体感を強調します。
先ほど大元のテキストを選択し、オブジェクト→変形→拡大・縮小とクリックします。
拡大・縮小では縦横比を固定して50%~60%の設定でコピーをクリックします。

大元のテキストの60%の大きさのテキストがコピーされました。

大きい文字は後ほど使用しますので1枚コピーし、端っこの方に待機させてください。
奥の文字を暗めに
小さい文字は奥に配置することになりますが、奥の色を手前の色より暗めに設定することでシャドウを表現でき、より立体感が強まります。

奥の文字を選択し、左のツールパネルからカラーピッカーをクリック。
現在の色から暗めに色までドラッグし、暗さを決定します。

今回はかなり暗めの色にしてみました。
文字のブレンド
さてここからが本番です。
illustratorのブレンドではオブジェクト間の中間に自動的に形状を補完してくれる機能です。

オブジェクト→ブレンド→ブレンドオプションで間隔をステップ数の1000、方向は垂直でOKをクリックします。

設定が完了したので、暗めの文字+明るめの文字1つを同時選択しオブジェクト→ブレンド→作成をクリックします。

ブレンドが完了し、奥の文字と手前の文字が融合し、グラデーションがかかりました。
ただ、文字自体がなんて書かれているか分からなくなってしまいましたね。
次からは細かな調整を行って見栄えを改善していきます。
手前の文字の調整

ここで登場するのが先ほどコピーしておいた手前の文字のコピーです。
コピーの文字をブレンドした手前側の文字とピッタリ重なるように移動し、重ね順は最前面にします。

コピーを配置すると文字の輪郭がハッキリし、判別がしやすくなりました。
ここで終わっても良いのですが、今回は文字の輪郭を調整しより文字の判別がしやすいように工夫したいと思います。
まずはウィンドウからアピアランスをクリックします。

アピアランスの設定画面の左下の新規線を追加をクリックします。

これで文字に輪郭を追加することができます。
線の太さと色は自由に変更できるのでテキストの色と合うようにお好みで設定してみてください。
奥行きの調整
ブレンド前の文字の配置によっては奥行きに違和感がある場合もでてきます。
その際の調整方法をここでお伝えしておきます。

奥側の文字をダイレクト選択ツールで選択し、上下に移動するとブレンド機能を保ったまま奥行きのみ調整することができます。

上にドラッグすると、文字をかなり上から見下ろしている印象になります。

逆に奥と手前の文字が近接しているとより奥から文字が迫ってくる印象になります。
さらに奥の文字のサイズを調整することでもより立体感が強まります。
完成

以上で完成です。
立体文字はデザインにおいて強調したい場面でかなり使用頻度が高いのでPOPやブログのサムネイル、webバナー広告などでぜひ使用してみてください。